神奈川県秦野市での子育てDXの進展
神奈川県秦野市では、子育てに関する新たな取り組みとして、母子モ株式会社が提供する『子育てDX®』の「伴走型相談支援サービス」が本導入されました。このサービスは、2023年10月1日から運用され、デジタル技術を活用して、妊娠と子育てに関する手続きを大幅に効率化します。これにより、市民がより手軽に、子育てにまつわる手続きを行える環境が整います。
これまでの取り組み
秦野市では、平成28年度に「母子健康アプリケーションを活用したヘルスケアICTモデル事業」が実施され、2016年9月には母子手帳アプリ『母子モ』を導入しました。このアプリは『電子母子手帳はだのっこ』として市民に提供され、妊産婦と子どもの健康データの管理や予防接種のスケジュール、さらには地域情報の提供など、多機能なサービスを提供しています。
市は、「はだのICT活用推進計画」の下で、ICTやデータを駆使し、市が抱える課題を解決しながら効率的で効果的な行政サービスを提供しています。これらは、地域全体でデジタルトランスフォーメーション(DX)を推し進めるものです。今回の「伴走型相談支援サービス」の導入により、妊娠届や給付金の申請もアプリからスムーズに行えるようになり、さらなるサービスの充実が期待されています。
デジタル化による利便性向上
新たに導入された「伴走型相談支援サービス」は、妊娠届とそのためのアンケート、妊婦支援給付金の申請を、すべてアプリ経由で行える仕組みを提供します。これにより利用者は、24時間・どこからでも手続きを行うことができ、移動の負担や紙の書類作成にかかる時間を大幅に軽減できます。特に育児や仕事で忙しい保護者にとって、大きな助けとなるでしょう。
また、アプリを通じた手続きにより、自治体の職員は事前にアンケートの内容を確認することができ、より質の高い面談を行えるようになります。オンライン申請により、事務作業の効率も向上し、迅速な対応が可能となります。
未来に向けたビジョン
母子モ株式会社が目指すのは、2030年までに妊娠から子育て期にかかる手続きを、必要な人にしっかりと届けることです。保護者や自治体、医療機関の負担を軽減しながら、より便利で安心・安全な子育て環境を実現することが目標です。これからも、各種子育て関連事業のデジタル化を進め、市民が安心して子育てできる環境づくりに貢献していくことでしょう。
便利なアプリの機能
『母子モ』アプリにおいては、妊産婦と子どもの健康データをまとめて管理できる機能をはじめ、予防接種のスケジュールや出産育児に関するアドバイスが受けられます。また、離れた家族とも成長を共有できる「できたよ記念日」などの育児日記機能や、地域情報の通知なども含まれ、忙しい保護者を支える手助けをしています。
さらに、地域の保健サービスをデジタル化し、妊娠届出のオンライン提出や乳幼児健診の手続きなどをサポートします。このように、技術を駆使した新しい子育て支援の仕組みが、秦野市の地域社会には求められています。
アクセス方法
『母子モ』アプリは、App StoreやGoogle Playでダウンロード可能です。また、ウェブブラウザからも利用でき、誰でも簡単にアクセスできます。詳細については公式サイトで確認してみてください。
秦野市は、さらに充実した子育て支援を提供するために、今後もデジタル技術を活用し、住民に喜ばれるサービスへと進化し続けていきます。