「つくる」楽しさと交流を育む新しいこども食堂の試み
特定非営利活動法人Connection of the Children(CoC)が主催する新たなこども食堂が、2025年3月に神奈川・横浜の多文化拠点CASACOにてスタートしました。この「こどもが作る食堂」では、従来の食堂の概念を超え、子どもたちが主体的に料理を作ることで、自信や自尊心を育むことに注力しています。
新しいこども食堂のコンセプト
これまでのこども食堂は、支援の側面が強いものでした。しかし、本プロジェクトでは、子ども自身が「作る側」に回ることで、料理を通じて貧困や家庭の事情に関わらず、さまざまな経験を積むことができます。食を作るプロセスを通じて仲間と支え合い、一つの料理を完成させるという体験は、彼らにとって大切な宝物となるでしょう。
開催概要
「こどもが作る食堂」は、毎週月曜日の夕ごはんと、隔週土曜日の昼ごはんに開催されます。各回先着10名の子どもたちを対象にしたこのプログラムでは、準備・調理・配膳・片付け・献立づくり・買い出し・野菜の収穫など、さまざまなチャレンジが用意されています。
- - 開催日:毎週月曜日(夕食)/隔週土曜日(昼食)
- - 時間:月曜日16:30料理開始、18:00いただきます!/土曜日11:30料理開始、13:00いただきます!
- - 場所:多文化拠点CASACO(京急「日ノ出町駅」徒歩5分)
- - 参加費:子どもは無料、大人は500円(税込)
選べる経験と特別な交流
子どもたちは、参加する中で自分の興味を持ちながら、様々な役割を選ぶことができます。互いにサポートし合い、場合によっては失敗を経験することもありますが、それが成長の一部となります。
また、開催地CASACOには外国人留学生が居住しており、料理をすることで自然な国際交流が生まれる環境が整っています。このように、食卓を囲みながら異文化交流を楽しむ機会が提供されます。
食材とボランティアの募集
現在、このプロジェクトを運営するには食材費が不足しているため、参加者や地域住民に寄付やサポートをお願いしています。具体的には、お米や野菜、お肉などの食材提供、または購入費用の支援を歓迎しています。さらに、子どもたちの挑戦を見守り、サポートしてくれる高校生以上のボランティアも募集中です。
取材のお問い合わせ
この新しい食堂は、こどもたちが自ら主体的に活動し、成長していく様子が見どころです。教育や福祉、地域、国際交流といった観点からも注目されています。興味がある方はぜひ、取材のご相談をいただければと思います。
Connection of the Childrenについて
CoCは、2010年に横浜で設立されたNPO法人です。「すべてのこどもがやりたいことを見つけ、それに挑戦できる社会」の実現を目指し、教育や福祉、国際交流の活動を広げています。特に「こどもが作る食堂」や、全国の挑戦フィールドをつなぐ『TRY EARTH』などのプログラムを通じて、新たな出会いと挑戦を提供し続けています。詳しくは公式ウェブサイトをご覧ください:
CoC公式サイト