神奈川県での新たなプロジェクト始動
近年、持続可能なエネルギーの利用と人々の健康がさらに注目されています。この流れに乗り、神奈川県ではオープンイノベーションプラットフォーム「eiicon」とビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)が共同で新たなプロジェクトが始まることが発表されました。今回は、太陽光発電の設備管理システムの開発と、従業員の生活習慣改善を支援する健康経営サービスの2つの実証事業が行われます。
太陽光発電の設備管理システム
プロジェクト概要
このプロジェクトでは、株式会社Nobestと株式会社サンエーが協力して、太陽光発電設備の故障や異常を早期に発見し、遠隔での対応を可能にするシステムの開発を目指しています。現在の太陽光発電設備は故障があった際、現地に足を運んで点検する必要がありますが、これは迅速な対応が難しいという課題があります。新しいシステムでは、AIとIoTを活用し、電流センサーを設置してリアルタイムで電流を監視することで、故障を早期に検知できるようになります。これにより、発電の停止から復旧までの時間の短縮が期待されています。実証期間は2025年の1月から3月まで、藤沢市のFujisawaサスティナブル・スマートタウンにて行われます。
今後の展開
実証の結果を分析し、このシステムの商品化を進めるとともに、太陽光発電の普及とCO2削減を目指す取り組みを加速していく予定です。
健康経営支援サービスの開発
プロジェクト概要
もう一つのプロジェクトは、エグゼヴィータ株式会社と株式会社グリーンハウスが連携し、従業員の健康を支援するサービスの開発を目指しています。本サービスでは、日常の行動データをウェアラブルデバイスから自動的に取得し、AIによって分析して、生活習慣改善へと繋げるアプリが開発されています。株式会社グリーンハウスの栄養士の指導ノウハウを活かし、従業員の食生活や睡眠時間などを同時に改善することが期待されています。実証事業は2025年の1月から3月まで、グリーンハウスの従業員を対象に行われる予定です。
今後の展開
このプロジェクトも実証結果を反映させることで、企業向けの健康経営支援サービスとして展開される予定です。
まとめ
神奈川県とeiiconが手掛けるこれらのプロジェクトは、産業界におけるオープンイノベーションの先駆けとなるものです。エネルギーの効率化と従業員の健康という2つのテーマが結びつくことで、地域社会に新たな価値を創造すると期待されています。
さらに、この成果は2025年2月に開催される「KANAGAWA INNOVATION DAYS Meetup Fes」にて発表される予定です。神奈川県で進行中の革新的なプロジェクトに注目です!