岡山大学で光創ネクサスの第3回ミーティング開催
2025年10月23日、岡山大学の津島キャンパスにある共創イノベーションラボ(KIBINOVE)で、光を研究手段とする異分野の研究者たちが集まる「光創ネクサス」第3回ミーティングが開催されました。このイベントは、光に関連する多様な研究分野の専門家が協力し、新たな研究テーマや応用を見出すことを目的としています。今回は学内の教員、学生、URA(University Research Administrator)を含む総勢25名の参加者が集まりました。
ポスターセッションによる交流
会場は和やかな雰囲気に包まれ、参加者は軽食を取りながらポスターセッションの形式で議論を展開しました。特に注目を集めたのが、さまざまな研究拠点のメンバーによる発表です。既存の「微生物エクスプローラーズ」や、新たに設立が予定されている「AI-HPCパートナーズ」、「イメージング・IMPACT(準備中)」の研究者が参加し、異なる分野間のさらなる連携を模索しました。
多様な発表内容
ポスターセッションでは、以下のような多岐にわたる研究テーマが紹介されました。
1.
可視光をエネルギー源とする光触媒の開発(田中 健太)
2.
炭素細孔壁と水溶液との界面における強酸性層(大久保 貴広)
3.
糖類アモルファスマトリクスにおける収着水の相互作用(今村 維克)
4.
アミノ置換芳香族イミドの光特性(岡本 秀毅)
5.
電子欠損性複素多環芳香族化合物の半導体ポリマー開発(森 裕樹)
6.
可視波長を利用した人工光合成の構築(三澤 弘明)
7.
GFPの過剰発現による細胞応答の解析(守屋 央朗)
各ポスターには、研究者の困りごとや趣味など、個人的な情報も掲載されており、参加者同士の質疑応答や意見交換が盛んに行われました。こうした対話を通じて、分野を越えた新たな共同研究の可能性が見出されたのです。
光創ネクサスの未来
「光創ネクサス」は、光に関する研究者だけでなく、新しいことに挑戦したい、異分野とつながりたいと考える研究者にも開かれた場です。本ミーティングを通じて、地域の研究ネットワークの強化が図られ、今後ますます多様性を持った交流の場として発展していくことが期待されます。
岡山大学の研究大学としての特色が色濃く表れた今回のイベント、今後の活動にも注視していきたいところです。研究と地域社会の持続可能性を考慮した岡山大学の取り組みに、今後も多くの期待が寄せられます。