岡山大学のヘリウムリサイクル
2025-11-05 23:15:48

岡山大学がヘリウムリサイクルを進めるための重要プロジェクトを実施

岡山大学が手掛ける新たなヘリウムリサイクルプロジェクト



国立大学法人岡山大学が、愛媛大学と連携し、ヘリウムガスの回収を行うプロジェクトを開始しました。この取り組みは、2025年11月5日に行われる予定の「中四国・播磨ヘリウムリサイクルネットワーク」に向けた重要なステップです。近年、液体ヘリウムの供給が不安定となっている中で、岡山大学は持続可能な社会の実現を目指し、地域の大学や研究機関と協力し、ヘリウム資源の有効活用に取り組んでいます。

プロジェクトの概要



このプロジェクトは、岡山大学が推進する「中四国・播磨HeReNet」と呼ばれるヘリウムリサイクル事業の一環です。具体的には、愛媛大学城北キャンパスにて、使用済みの核磁気共鳴装置(NMR)からヘリウムガスを回収する試みが行われました。この取り組みにより、これまで廃棄時に大気中に放出されていたヘリウムを適切に回収し、有効活用することが可能となります。

回収のプロセス



プロジェクトは、9月9日に始まりました。愛媛大学の学術支援センターの鎌田浩子副技術長が中心となり、ペースを保ちながら約2週間をかけて作業を進めました。合計6つのガスバッグを用意し、それぞれにホースをつなげて効率的にヘリウムを回収していきました。9月30日には、岡山大学の技術職員や事務職員が現地を訪れ、圧縮機を使ってガスバッグに溜まったヘリウムをガスボンベに圧縮しました。約6.2㎥のヘリウムガスを回収することに成功しました。

液体ヘリウムの重要性



液体ヘリウムは、医療機関や研究施設でのMRIやNMR装置に欠かせない冷却材です。しかし、日本はこのヘリウムの多くを輸入に頼っているため、価格や供給に対する不安が増しています。これにより、岡山大学は「中四国・播磨HeReNet」事業を発足し、地域の大学や研究機関と協力してヘリウムの回収・再利用に向けた取り組みを強化しています。

将来の展望



岡山大学は、2024年度からの本格的な事業展開を目指しており、文部科学省からの支援を受けながら、液体ヘリウムを効率的に生成できる装置の導入を計画しています。また、ヘリウムガス回収用の設備も整備し、より多くの大学や研究機関との連携を深める考えです。

このプロジェクトを通じて、岡山大学は地域社会との協力を重視しながら、持続可能な社会の実現に貢献していきます。今後の進展に期待が寄せられています。

まとめ



岡山大学のヘリウムリサイクルプロジェクトは、地域における環境保護と持続可能な資源利用を推進する画期的な取り組みです。使用済みの研究機器からヘリウムを回収し、再利用することにより、地域全体の研究力向上に寄与することが期待されています。岡山大学が今後どのようにこのネットワークを発展させていくのか、目が離せません。


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