ゾーホージャパンがNetFlow Analyzerの新ビルドを発表
横浜市に本社を構えるゾーホージャパン株式会社は、トラフィック解析ツール「NetFlow Analyzer」の新しいビルド(バージョン12.8.272)をリリースしました。この新ビルドには、ネットワーク機器の設定管理や脆弱性管理が可能な機能が追加されました。これにより、トラフィック解析とネットワーク構成管理が一つのプラットフォーム上で行えることが可能になります。
新たに追加されたNCMオプション
この新バージョンでは、特に注目すべき機能として、NCM(Network Configuration Manager)オプションが搭載されています。このオプションは、ルーターやスイッチ、ファイアウォール、無線アクセスポイントなど複数のベンダーに対応したネットワーク機器の設定を自動的に管理する機能です。具体的には、設定のバックアップ、変更の履歴管理、生成管理、ハードウェア情報の把握、およびファームウェアの脆弱性の監視が含まれています。
このように、NCMオプションを追加することで、トラフィックの流れを把握しつつ、ネットワーク設定を統合的に管理することが可能となり、管理効率を大いに向上させることが期待されています。
NCMオプションの主なメリット
1.
QoSポリシーの可視化と調整
ユーザーインターフェースからQoS(Quality of Service)ポリシーの確認や更新が可能になり、トラフィックの確認をもとにネットワーク性能の最適化を図ることができます。
2.
一元的な管理画面での操作
トラフィック可視化とコンフィグ管理を同一のUI上で実施できるため、異なるツールを使う必要がなく、より効率的にネットワーク運用が行えます。
NCMオプションの価格
NCMオプションのライセンスは、年間133,000円から始まります。これは年間ライセンスで、最大25デバイスの設定が管理できます。なお、このオプションを利用するには、NetFlow Analyzerの基本ライセンスも必要です。もしコンフィグ管理機能のみを利用されたい場合は、別途「Network Configuration Manager」の導入を検討することをお勧めします。
ネットワークマップ機能とトラフィックパターン分析
新ビルドには、ネットワークマップ機能も追加されており、監視対象の機器とその接続状況を視覚的に確認できます。これによりネットワーク構成が一目で分かり、トラブルシューティングも迅速に行えます。また、AIによるトラフィックパターン分析機能が導入され、過去のデータから将来のトラフィック量を予測することができます。これにより、トラフィックが異常な場合にはアラートで通知することができ、ネットワークの安定性向上に大きく寄与します。
NetFlow Analyzerとは
ManageEngine NetFlow Analyzerは、ネットワークトラフィックの詳細な可視化とトラブルシューティングを支援するソフトウェアです。これにより、リアルタイムでネットワークのパフォーマンスを監視し、問題の早期発見と解決が図られます。すでに国内で5000回以上のダウンロードが行われ、多くの企業や組織にご利用いただいています。
まとめ
今回の新ビルドのリリースにより、NetFlow Analyzerは更にユーザーのニーズに応える機能を備えています。ネットワーク管理がよりシンプルかつ効率的になることで、IT運用業務の改善が期待されます。興味のある方は、ぜひ公式ウェブサイトを訪れてご確認ください。