岡山大学が示すカーボンフットプリントによる価値創造の未来図

国立大学法人岡山大学が開催した「岡山日経懇話会」で、舩倉隆央副本部長がカーボンフットプリントをテーマにした講演を行いました。この講演は、企業や行政関係者を対象に、CFP（カーボンフットプリント）の活用が新たな価値創造を如何に推進するかという内容で、多くの参加者の関心を集めました。

特に彼が強調したのは、CFPを導入することが中小企業が持つダイナミック・ケイパビリティの向上に寄与する点です。舩倉副本部長自身の研究に基づき、地域の学生、教員、企業、行政、金融機関の協力がいかに新しいイノベーションを生むかを体現した取り組みが紹介されました。

学生たちの主体性と地域の連携

講演では、岡山大学の学生が中心となって進める「カーボンフットプリントチャレンジ」や、環境省の支援事業が紹介され、地域に根ざした取り組みがいかに重要かが示されました。参加者からは、「学生の主体性を生かした地域連携の好例」との声が寄せられ、この活動が新たな道を開く可能性を感じさせました。

また、舩倉副本部長が立ち上げた「おかやまテックガレージ」では、学生が自由にアイデアを形にできる環境が整備されており、デジタル技術を駆使したイノベーション推進の重要性が改めて強調されました。

カーボンフットプリントの多面的な価値

氏は講演の中で、「CFPは単なるCO₂排出量の可視化だけでなく、製品やサービスの特徴を映し出す鏡でもある」とし、過去を振り返り未来への物語としての役割を果たすことの重要性を訴えました。このような視点は、大学の新たな成長モデルを示すもので、地域の企業と協働しながら、持続可能な社会に向けた一歩を後押しするものです。

今後の展開と期待

岡山大学は今後も学生、地域、企業と連携し、カーボンフットプリントを起点とした脱炭素経営やDX推進に向けた共創的な取り組みを進めます。講演を最後に舩倉副本部長からは、「学生や地域企業と共に新しい価値創造に挑戦し続けたい」という熱い抱負が語られました。このような取り組みは、岡山大学が地域中核・特色ある研究大学としての役割を果たすための基盤となることでしょう。今後の展開に期待が寄せられます。

岡山大学の是非、これからの活動にご注目ください。