環境に配慮した住宅地の新しい取り組み
横浜市都筑区あゆみが丘で新たに始まった「Green×Housing Project」は、脱炭素社会や循環型社会の実現を目指す画期的な住宅プロジェクトです。2023年7月7日、横浜市と横浜市住宅供給公社がこの事業のための協定を締結し、第一弾としてのモデル街区整備が開始されました。
脱炭素社会を目指す
このプロジェクトは、単に住宅を建設するだけでなく、脱炭素化や子育て支援など様々な市の施策を推進することも目指しています。市民や地域の事業者とのネットワークを活用し、情報提供や普及啓発活動を行い、地域全体の住環境をより良いものにすることを目指します。これにより、地域の魅力を高め、子育て世代の流入と定住を促進していく狙いがあります。
モデル街区はどのように進行するのか
「Green×Housing Project あゆみが丘」では、あゆみが丘にある公有地を利用し、横浜市が今後50年以上にわたり定期借地として貸し付けを行います。このプロジェクトでは、高断熱・高気密を備えた住宅に加え、太陽光発電や蓄電池などの設備が整ったモデルハウスが導入されます。
実際に体験することで
完成後は、居住者から得られるデータをもとに、「省エネ性能の高い住宅」のメリットを広く発信するほか、市民がモデルハウスで実際にその性能を体感できる機会も設けられます。このような取り組みを通じて、地域の人々が脱炭素社会や循環型社会の実現に向けた行動を変えていくことを期待しています。
地元業者との連携
事業者の選定に関しても、地域の業者を公募し、施工や設計を行うこととなります。また、確かな技術力と発信力を持つ業者を育成することにも重点が置かれています。このように、地域全体で協力しながら進めていく姿勢がこのプロジェクトの特徴です。
今後のスケジュール
今後は、令和7年度からマスタープランの提案者や造成設計者の公募を行い、令和8年度には住宅の建築設計・施工者の選定が行われる予定です。令和9年度以降には、造成工事や住宅の建設が進められます。
横浜市住宅供給公社の役割
横浜市住宅供給公社は、マスタープランの提案者を公募し、そのプランに基づいて造成設計や造成工事を実施します。また、設計・施工を行う業者を公募し、建設後の販売や啓発活動にも力を入れます。地域住民を対象にしたワークショップも開催し、市民とともに進める取り組みを強化していきます。
まとめ
「Green×Housing Project あゆみが丘」は、環境への配慮だけでなく、地域の活性化や子育て支援など、多面的な成果を目指して進行中です。今後の展開から目が離せません。このプロジェクトが実現することで、より快適で持続可能な住環境が形成されることを期待しています。