2024年下期の小規模オフィス賃料動向を徹底分析

小規模オフィス賃料動向調査の結果

2024年下期の小規模オフィス（50坪以下）の賃料がどのように変動しているのか、アットホーム株式会社の調査結果が公開されました。この調査では、東京都内の21エリア及び名古屋市や大阪市などの主要エリアの賃料動向が詳しく分析されています。

東京の賃料動向

東京の小規模オフィスの賃料は、超小型（5～25坪）と小型（25～50坪）の両カテゴリーで微増を記録しました。具体的には、超小型の賃料が13,838円/坪で前期比+2.5％、小型が15,823円/坪で前期比+3.6％となっています。このことは、オフィススペースの需要が依然として高いことを示しています。特に、超小型オフィスでは14エリア、小型オフィスでは7エリアが過去12年の下期の中で最高値を更新するなど、エリアごとの動向に注目です。

他主要エリアの動向

東京都以外でも、名古屋市や大阪市では超小型オフィスの賃料が最高値を記録しました。特に大阪市では小型オフィスの賃料がほかの地域に先駆けて上昇し、12年下期以降の最高値を達成しています。このように、各地域間での賃料差が顕著に表れています。福岡市や神奈川県横浜市も調査対象に含まれており、それぞれの地域の市場動向がより細かく把握できるようになっています。

調査の概要について

今回の調査対象となった小規模オフィスは、アットホームの不動産情報ネットワークに登録された貸事務所に焦点を当てています。一棟貸の物件や貸店舗は除外されており、駅から徒歩10分以内の物件が対象になっています。賃料は共益費を含めた坪単価で提示され、中央値を元にして分析が行われています。

業界の動向を掴むために

小規模オフィスの賃料が上昇し続けていることは、企業のオフィススペースに対する需要が高まっていることを反映しています。この調査結果を基に、今後のオフィス市場のトレンドを考える際の一助となるでしょう。特に、都市部においては利便性の高い小規模オフィスがますます求められているため、企業の出店戦略にも影響を及ぼす可能性があります。