岡山大学がスタートした新たな教育の取組
国立大学法人岡山大学は、インドのシスター・ニヴェディター大学(SNU)との大学間協定を締結し、新たな教育連携がスタートしました。この協定は、2025年2月にインドのコルカタで開催された「第8回ベンガル・グローバル・ビジネス・サミット(BGBS)」において正式に調印されました。
ベンガル・グローバル・ビジネス・サミットとは?
ベンガル・グローバル・ビジネス・サミットは、西ベンガル州政府が主催する大規模なビジネスイベントで、世界中の政策立案者やビジネスリーダーが集まる重要な機会です。このサミットでは、セクター別のセッションやビジネスネットワーキングセッションが行われ、参加者が戦略的なビジネス提携を構築することを目的としています。
岡山大学では、那須保友学長がセッションに登壇し、「Transformative Education」において岡山大学が行っている「持続可能な開発のための教育(ESD)」や「持続可能な開発目標(SDGs)」についてプレゼンテーションを行いました。彼は、教育機関と地域社会が共通のビジョンの下で協力して行動することの重要性を強調しました。
協定の締結に至った背景
この協定は、岡山大学とシスター・ニヴェディター大学の間での交流を一層深めることを目指しています。両大学は、2019年に締結された部局間協定を基に、さらに関係を強化する形で新たな協定を結びました。これにより、学生や教職員の交流が一層活発になり、教育と研究の質の向上が期待されています。
特に今回は、岡山大学インド感染症共同研究センターと連携した研究や、国連貿易開発会議(UNCTAD)との協力も進められています。これにより、国際的な視野を持った人材の育成や、地域の持続可能な開発を目指すことができます。
学長からのメッセージ
那須学長は、「次世代の若者たちが私たちの未来にとって非常に重要であり、教育を通じて彼らを育てることが私たちの使命である」と述べ、教育の重要性を再認識しました。地域の教育機関や自治体とともに、持続可能な社会の実現に向けた活動を積極的に展開していくことが期待されます。
今後の展望
岡山大学は、このサミットでの成果を基に、より多くの国際的な連携を推進していく考えです。特に、文部科学省が進める「グローバル・サウス」の国々との教育・研究交流をさらに強化し、両国の学びの場を深化させる取り組みが進むことでしょう。岡山大学が全国的に中心的な役割を果たす中で、地域社会との連携を深めながら、グローバルな視点を持つ教育・研究の発展に寄与することを目指しています。
引き続き、岡山大学の取り組みにご期待ください。