古紙で蘇る花たち
2025-01-09 10:33:38

鎌倉で進化する!古紙から生まれる再生紙プロジェクト「古紙から花へ」

鎌倉で進化する「古紙から花へ」プロジェクト



神奈川県鎌倉市で、サステナブルな取り組みが進化しています。それが有限会社スープによる「古紙から花へ」プロジェクトです。このプロジェクトは、廃棄される予定の古紙を再生し、花が咲くシードペーパー「花咲く和紙」へとアップサイクルする試みです。

プロジェクトの背景



有限会社スープは、2009年にアメリカのBloomin社と提携を結んで以来、日本及びアジアでシードペーパー関連事業を展開してきました。そして、2022年にはコロナ禍からの回復を見越して「花咲く和紙」を開発し販売を開始しました。これに続き、2023年には「古紙から花へ」プロジェクトが始動。古紙の回収と再生を通じて、企業と地域社会、さらには環境に貢献する活動がスタートしました。

成果と参加状況



1年間で取り組まれたこのプロジェクトには、20社以上の企業や団体が参加し、750kg以上の古紙が回収されました。この量は、名刺約50万枚分に相当し、ノベルティアイテムとして生まれ変わっています。名刺やブランドタグ、そしてカレンダーなど様々な商品に生まれ変わり、企業のCI活動にも寄与しています。

アップサイクルの具体例



具体的な取り組みとしては、中京テレビ放送株式会社が人事異動で不要になった大量の名刺(約30kg)を使用して3,000枚の子供向けミニうちわにアップサイクルしました。このうちわはイベントや見学会で配布され、好評を得ています。

また、株式会社いすゞテクノは社内の古紙(7kg)を再生し、ひのきの台座のカレンダーやうちわとして販売。また、横浜興銀信用組合は9kgの古紙から4,000枚の花の種カードを制作し、地域貢献に繋がる活動を行っています。これらの企業は、古紙が新しい形で生まれ変わることで、SDGsの目標に対する意識も高まったとのことです。

環境への影響



「古紙から花へ」の取り組みは、循環型社会の実現に寄与し、廃棄されるはずだった古紙を価値ある製品へと変換します。このようなプロジェクトは、使い捨て文化の中での新しいビジネスモデルとして注目されています。しっかりとした品質の「花咲く和紙」は、土に埋めれば芽を出し、花を咲かせる可能性を秘めています。これは社会的ニーズにきちんと応えるとともに、企業のブランド価値向上にも寄与しています。

参加方法



「古紙から花へ」プロジェクトへの参加は簡単で、興味のある企業は指定の条件に従って古紙を送ることで、自社の古紙を再利用製品に変換することができます。これにより、リサイクルのプロセスを知り、実践することができ、さらには企業活動の一環としてSDGs目的の達成にも寄与することができます。

未来の展望



有限会社スープの代表である野口世津子氏は、2025年までに古紙回収や製造規模を拡大する目標を掲げています。現在は20社以上の参加を目指しており、このプロジェクトを通じて地域貢献や環境問題解決に力を入れていく意向を示しています。

「古紙から花へ」は、ただのリサイクルに留まらず、その先に広がる未来への大きな一歩であり、企業が持つ社会的責任と創造性を活かした新たな取り組みです。これからもこのプロジェクトを通じて、鎌倉から全国へと広がる「花咲く和紙」を使った活動が期待されます。


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