若者のための労働法入門講座開催のお知らせ
近年、アプリを通じたプラットフォーム労働が急増し、特に若者たちの働き方は劇的に変わりつつあります。多くの若者が短時間で働ける「スキマバイト」や「単発バイト」といった働き方を選ぶ一方、それに伴う法律的な知識が不足していることが懸念されています。特に、業務委託型の働き方には注意が必要で、雇用契約型では法律が適用されますが、業務委託型では異なるルールが存在します。これらの知識不足から、多くの若者が不利益を被っているのが現状です。
この無料講座では、専門家を招き、労働法の基本的な知識を学ぶことができます。例えば、雇用保険や失業認定の「求職活動実績」にも関わる重要な講座です。新人の離職率が3割以上という現在、若者たちが自分を守り、キャリアを形成するためには、労働法についての理解が必須と言えるでしょう。
講座概要
この講座は、2回連続のセッションで構成されています。それぞれ2時間で、以下の内容に触れます。
第1回: 労働法の基礎を学ぶ
- - 労働法全般の概略
- - 労働者と使用者の役割
- - 労働条件の根拠
- - 採用に関するルール
- - 労働関係の終了に関するルール
- - 労働時間についての基本理解
第2回: 事例でみる労働法
- - フリーランスとして働く際のリスク
- - 「オワハラ」(内定辞退の圧力)について
- - ブラック企業の実態
- - 退職時の問題(懸念される強要など)
- - 持ち帰り残業や休暇取得に関する具体例
- - 不安定雇用、メンタルヘルス、ハラスメントの事例を検討
- - プラットフォームエコノミーについての課題
このように、法的な問題がどのように実生活に影響を及ぼすかについて、具体的なケーススタディを通じて理解を深めていきます。
講師について
講師は法政大学法学部の沼田雅之教授です。彼は2002年から法政大学で教鞭を執り、労働法や社会保障法の専門家として多くの受講者から評価されています。
講座の詳細と申込方法
- - 開催日時: 令和7年2月1日(土) ~ 3月31日(月)
- - 受講料: 無料
受講には事前の申し込みが必要です。公益財団法人神奈川県労働福祉協会へのお問い合わせや申し込みは、以下の情報を元に行ってください。
- - 電話: 045-633-5410
- - FAX: 045-633-5412
詳しくは
こちらのページをご覧ください。なお、同時開催として若者向けのキャリア形成講座も無料で用意されていますので、こちらもぜひ合わせてご参加ください。若い世代が安心して働ける環境を整えるため、今こそ労働法を学び、未来を切り開く力を身につけましょう。