JEPLANが挑む国際リサイクル
2025-02-13 14:39:50

JEPLANがUAEからペットボトルリサイクル事業の国際実証に挑む

JEPLANがUAEでのペットボトルリサイクル実証事業を発表



JEPLAN株式会社は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受け、2024年12月からアラブ首長国連邦(UAE)においてPET(ポリエチレンテレフタレート)ケミカルリサイクル技術の国際実証事業を開始することを決定しました。これにより、持続可能な循環型社会の構築に向けた重要な一歩を踏み出します。

事業の背景と経緯



NEDOが主導する「脱炭素化・エネルギー転換に資する我が国技術の国際実証事業」は、日本の先進技術を海外市場で実証するプログラムで、JEPLANはその中のリサイクル部門に選ばれました。2023年12月にはUAEにおいてリサイクルサプライチェーン構築に向けた調査も行う予定で、実証要件の適合性を確認するための準備を進めています。この調査では、事業の市場性や技術の妥当性について評価が行われるとともに、UAE特有の環境における経済性も検討されます。

PETリサイクル工場の運営



JEPLANのグループ会社「ペットリファインテクノロジー」は、PETボトルのケミカルリサイクル工場を持ち、世界でも珍しい技術を用いて廃PETを再生PET樹脂に加工しています。この技術により、使用済みのペットボトルを分子レベルで分解し、色素や金属等の不純物を取り除くことで、石油由来のものと同等の品質を実現しています。これにより新たな天然資源の使用削減と、CO2排出量の減少に貢献することが期待されています。

海外展開と市場評価



JEPLANがUAEでリサイクルの実証を行うことで、異なる条件下にある廃PETを高品質な再生PET樹脂へとリサイクルする可能性を探ります。この取り組みは、資源の使用削減と環境保護という観点から、特に大きな意義を持っています。UAEのエネルギー供給環境において、価格競争力を持った製品の供給が可能であるかどうかを確認し、実証研究の計画をより具体化していく予定です。

未来を見据えた取り組み



JEPLANは「すべてのものを循環させる」というミッションのもと、持続可能な社会の実現に向けて国内外でのパートナーシップを強化中です。これにより、循環型経済の推進を図り、地球環境への負荷を軽減する努力を続けます。2025年末には、この実証事業から得られた成果を元に事業化評価を行う計画です。その結果次第では、UAEのみならず他の国々への技術展開も期待されます。

まとめ



JEPLANの取り組みは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも貢献するものであり、世界中で広がるリサイクルの重要性を再認識させます。今後もJEPLANは、国内外でのリサイクル技術の普及やパートナーシップの拡充を通じて、持続可能性を追求し続ける方針です。


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