社会保険適用拡大に関するアンケート調査の結果
2024年の10月、短時間労働者を対象にした社会保険の適用範囲が拡大されることが発表されました。これに伴い、デジタルマーケティングの株式会社バリューファーストが運営する『ゼニエモン』では、20代以上の短時間労働者400名を対象にアンケート調査を実施しました。本記事ではその調査結果を詳しくご紹介します。
調査概要
- - 調査期間:2024年12月6日~2024年12月20日
- - 調査機関:株式会社バリューファースト
- - 調査対象:クラウドワークスに登録している20代以上の短時間労働者
- - 有効回答数:400件
- - 調査方法:インターネット調査(クラウドワークス)
知識の浸透度
調査の結果、6割以上の回答者(61.50%)が2024年10月から社会保険の加入対象が拡大されたことを知っていると答えました。また、14.75%の方はその具体的な内容まで把握しているとのことです。これは、短時間労働者の間でこの制度への関心が非常に高いことを示しています。
不安の声
一方で、社会保険の適用拡大についての印象を尋ねたところ、「手取りの減少が心配」という回答が最も多く、生活への影響を懸念する声が目立ちました。在職中の賃金が上昇しない中で、物価が高騰しているため、社会保険料の負担が増えることに不安を感じているようです。
メリットの捉え方
続いて、社会保険への加入がメリットに感じるかどうかの質問を行ったところ、49.00%が「メリットを感じる」と回答し、51.00%が「感じない」と答え、ほぼ半々の結果となりました。メリットを感じる理由としては、「年金受取額が増える」ことが最も多く挙げられており、将来の安心が期待されているようです。
デメリットの懸念
逆に、社会保険への加入にメリットを感じない理由としては、「将来年金がもらえるとは限らない」という意見が最も多く、将来的な保証が不透明な点について疑問を抱く方が多いことが伺えます。特に、“生活の余裕がない”ことから、目先の安心が求められている現状が浮かび上がります。
結論
今回の調査結果からは、短時間労働者が社会保険の適用拡大に対して高い関心を持っている一方で、その影響に対する不安も根強いことがわかります。企業側は、自社の従業員に対して社会保険制度のメリット・デメリットをしっかりと伝える必要がありますし、労働者側も自身の働き方を見直したり、雇用主としっかりとコミュニケーションを取ることが重要です。
今回の調査は、社会保険適用拡大が短時間労働者に与える影響を考える良いきっかけとなります。詳しい結果や関連する情報は、ゼニエモンのウェブサイトでご確認いただけます。
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