KikuviとAcsimの連携
2025-10-21 11:17:41

KikuviとAcsim、要件定義の新しいスタンダードを構築へ

KikuviとAcsim、AIによる要件定義プロセスの革新



神奈川県鎌倉市に本社を構えるKikuvi株式会社が、東京都の株式会社ROUTE06と提携し、要件定義プロセスのAIによる革新を目指しています。この協業により、KikuviのAIヒアリングエージェント「Kikuvi」と、ROUTE06の要件定義AI「Acsim」がデータを共有し、二つのAIが連携することで、より高品質な要件定義を実現します。

協業の背景



現在、日本の要件定義市場は約5兆円規模に達し、その中でシステム開発の工数やコストが最も多く発生する領域となっています。しかし、要件定義の質は依然として「人」に依存しており、特に開発プロジェクトの最初のステップとなる「現場ヒアリング」は、その精度がプロジェクト全体の成功に大きく影響しているのです。また、現場からの情報を正確に引き出し、課題を構造化して要件に落とし込むためには、高度な理解力と整理力が求められます。これは、経験やスキルに大きく依存する知的作業でもあり、ある程度の属人化が進んでしまっていました。

このような課題を解決するため、KikuviとROUTE06は連携を開始し、現場の声を自動で収集し、質の高い要件定義へと導く仕組みを開発することにしました。

協業の内容



新たに連携されるAIツールによって、ヒアリングから要件定義までのプロセスがよりシームレスに行えるようになります。Kikuviでは、事前にヒアリングのテーマやトピックを入力するだけで、AIが最適な質問を設計し、対象者へのヒアリングを非同期で実施します。得られた回答は自動的に要約・分類され、構造化データとして出力されるため、無駄なく要件へ反映できます。

この段階で作成された構造化データは、Acsimによって受け取り、課題の発見やソリューション提案、設計、稟議の支援までを一貫して実施。これにより、担当者の経験やスキルに依存することなく、誰もが均一な品質で要件定義を行える環境が整います。これまで難しかった要件定義の属人化を防ぎ、さらには「品質」「速度」「再現性」のさらなる向上が期待されます。

今後の展開



KikuviとROUTE06は、2025年内に企業向けの導入支援プログラムを開始予定です。実際の開発現場での運用を通し、業界に特有なヒアリングモデルや要件定義パターンの最適化を進めていく計画です。その結果、誰もが高品質な要件定義を再現することができる環境が構築されるでしょう。さらに、ヒアリング結果の自動分析や改善提案、要件品質スコアの計算などにより、AIが要件定義の精度向上をサポートする仕組みも進行しています。

各社からのコメント



Kikuviの代表取締役社長である佐藤拳斗氏は、「要件定義におけるヒアリングは非常に重要かつ属人化した工程です。KikuviがこのプロセスをAI化することで、誰でも一定の品質で現場の声を引き出せる世界を目指しています」と述べています。一方、ROUTE06の取締役・松本均氏は「Acsimが要件定義プロセスを支援することで、現場の声を構造化し、再現性を持たせることが可能になりました。この取り組みは、開発工程全体の効率性を向上させるとともに、プロジェクトの成功率を上げる新たなモデルになると信じています」とコメントしています。

まとめ



KikuviとROUTE06の協業は、要件定義プロセスを変革する大きな一歩となるでしょう。AI技術を駆使し、よりスムーズかつ効率的な開発環境の構築を目指して、今後の展開に注目が集まります。


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