超異常気象の影響と家計への影響
2023年の夏は記録的な暑さが続き、その影響で10月に入っても多くの家庭でエアコンの冷房が必要とされました。特に10月5日から9日の間に全国的に真夏日が記録され、冷房利用率は40%を超える日も見られました。
このような異例の冷房利用が続く中、家庭の電気代は上昇傾向にあります。多くの家庭が電気料金の高騰に悩まされ、特に秋から冬にかけての暖房利用に対して懸念を持つようです。パナソニックの調査によれば、今冬は半数の人々が暖房利用を控える意向を示しており、節電を意識する傾向が強まっています。
家庭の電気代増加が実感される理由
調査によると、今年の夏の電気代が増えたと感じている人は51%に達し、79%の人が電気料金の値上げに対する負担を意識しています。また、90%の人が日常用品の値上げに不安を抱いており、この影響は冬季の暖房においても強く出ると考えられています。特に、昨冬に暖房を控えた人の多くが今冬も同様の傾向を持っており、家計の状況が厳しい中でエアコンなどの暖房器具の使用を控えがちです。
暖房器具の使用に関する意識
寒くなる季節が到来する中で、、「エアコンを控えたい」と考える理由としては、「厚着をする」という代替手段が一般的になっています。実際、63%の人がエアコンの使用を控えたという結果が出ており、続いて電気ストーブといった他の暖房器具が挙げられました。こういった環境から、今冬は節電に向けた意識がさらに高まっていることが見て取れます。
パナソニックが提唱する冬の暖房節電術
では、実際に暖房をどう効率的に使用するか?パナソニックエアーマイスターの福田風子氏が提案する冬のエアコン暖房節電術は以下の6つです。
1.
エアコンの掃除をこまめに行う - エアコンが正常に機能するように、フィルターの洗浄を忘れずに。
2.
設定温度は上げすぎない - 適切な温度で使用することで、無駄な電力消費を抑えられます。
3.
風量は自動に設定する - 常に最適な風量で運転することで、効率が良くなります。
4.
窓の断熱対策をする - 窓からの冷気を防ぐためにカーテンを閉めるなどの工夫が重要です。
5.
サーキュレーターを併用する - 知られていないメリットとして、暖気が均等に広がります。
6.
室外機の周辺を掃除 - 働きが良くなることで電力効率が向上します。
健康にも配慮した適切な利用
暖房を控えることは一見、電気代の節約に見えるかもしれませんが、健康にもリスクが伴います。特に高齢者や小さな子供がいる家庭では、適正な室温を維持することが大切です。世界保健機関(WHO)では、冬の室温を18℃に保つことを推奨しており、電気代の節約を意識しながらも、必要な暖房利用が必要になります。
この冬、適切な暖房を意識した生活を送ることが、快適な家員全員の健康を保つ助けとなるでしょう。